ロルフィングについて詳しく

ロルフィングのゴール - The Goals of Rolfing®-

 

私達の身体は、常に重力の影響下にあります。

姿勢やケガ・病気または精神的ストレスによってバランスを失った身体は、常に重力と闘い続けなくてはいけません。その結果、緊張やコリを感じるようになるのです。

 

ロルファ-はクライアントと共に体の一つ一つの部位に働きかけ、慢性的な動きの癖を解放し、 その部位を「動き」を通じて他の体の部位と統合していきます。また、10回のセッションを通じて、クライアントは日常生活で痛みやストレスを和らげたり、仕事や趣味の場での活動をより活き活きとしたものにできる、"自分の体に優しい体の動かし方"を学んでゆきます。

 

表面的な動きではなく、内面的な強さや体の芯から発するような動きができるようになり、それまでよりも優雅で楽に、効率良く動けるようになります。さらに自分自身との繋がりが更に強まっていくのを感じ、今までの無理な動きによって発生していた体の痛みから開放されていきます。

 

重力に対し、抵抗無く優雅に、軽快でバランスがとれ、痛みや慢性的なストレスがないオープンな体。それがロルフィング®のゴールです。

筋膜へのアプローチ

 

筋膜のネットワーク:

 

一箇所の引っ張りや緊張が身体全体のバランスに影響を与えている

 

ロルフィング®・ストラクチュラル・インテグレーションは、筋膜系 (筋肉と、筋肉や身体中のあらゆるものを包み込み、互いに入り組んだ結合組織である 「 筋膜 」で構成される器官システム)に働きかける事により、優れた結果を生み出します。

 

もしあなたが今までに動物の皮をはいだり、赤身の肉を切った事があれば、筋膜を目にした事があると思います。それは白い薄皮状の物質(フィルターのように透けて見える程の薄さ)で、身体のあらゆるものをつなぎます。仮に筋膜だけを無傷のまま残し、その他の身体中のあらゆる物を取り除く事ができれば、あなたは 「立体的な身体の完璧なブループリント」を目にする事ができるでしょう。

重力との調和

私達の身体は、他の地球上の物体や生物と同様、常に重力の影響下にあります。

 

もし身体が重力に対してのバランスを崩した場合、重力は身体を、建築的統合を失った建物を無慈悲に崩壊させる様に、引きずり倒そうとします。悪い姿勢、怪我や病気、または精神的ストレスに起因して重力に対してのバランスを失った身体は常に重力と闘い続けなくてはいけません。この重力との闘いを私達は身体の中で、痛みやストレス、エネルギー (活力)の減退として経験します。

 

私達の身体は構造的な統合性を失うと、常に存在する重力に対して身体を支えようとして、筋膜を短く硬くさせます。これが緊やコリなどといった特有のパターンとなって現れます。訓練を積んだロルファ―の目には、猫背で頭が極端に前に出ていたり、後ろに反り返った姿勢、O脚やX脚、偏平足や脊柱彎曲、側湾などの症状が、ほとんど全て筋肉や筋膜が、短く凝り固まった、複雑なパターンとして映ります。ロルフィングセッションの中でロルファ―の手が創り出す、洗練かつ精巧な手技によって、筋膜はしなやかに伸び、クライアントの身体は重力との闘いから解き放たれ、重力の中で無理なく立てるようになります。

 

10セッションを受け、身体の中の不都合な動きのパターンが修正されると、身体はより良い状態、例えば、重力場で楽々とバランスの取れたよい姿勢を保ち、気楽にくつろいでいられる状態を保つことができるのです。 ロルフィング®は、他のボディーワークや療法と同様、身体に内在している制限からも自身を解放する事ができます。

 

ロルフィング®は、「重力に対して身体を整え統合する」といった独自の発想に基づき開発され、発展と成功を収めた、歴史上前例のないボディーワークです。「重力との調和」・・・ このコンセプトは洋の東西を問わず、他に存在する手技療法とは異なる大きな特徴の1つといえるでしょう。

ゴールと適応について

先進的なボディーワークと身体の動かし方の再教育法につけられた“ロルフィング®という名称は確かにちょっと変わっているかもしれません。アイダ・ロルフ博士はもともとこのボディーワークを、ストラクチュラル・インテグレーションと呼んでいましたが、世間が彼女のワークをロルフィング®と呼ぶようになり、こちらの名称の方が一般に広く知れ渡るようになりました。

 

重力に対し、抵抗無く優雅に、軽快でバランスがとれ、痛みや慢性的なストレスが全くないという身体。そういった身体が、どういう風に感じられるかという想像ができるのであれば、あなたはもうすでにロルフィング®のゴールというものが理解できているのです。

スポーツ選手やダンサー、ヨガや瞑想の修行者、音楽家やビジネスマン、更には慢性的な痛みやストレスにお疲れな人など、さまざまなタイプの職業の人々が世代を問わず、痛みやストレスへの救済に限らず、仕事や日常生活中の活動の質の向上のためにロルフィング®を受けに訪れます。また瞑想やヨガ、太極拳などのパフォーマンスに対する更なる追究を深めることもできます。心理的な悩みをお抱えの方にとっては、からだへの気づきを通して内に潜む感情的な葛藤へのアクセスを容易にする手助けともなります。 

ロルフィングの研究について

カリフォルニア大学ロサンゼルス校で行われた研究(1977)によると、ロルフィング®を受けた人は筋肉をより効率よく使え、エネルギーの浪費を押さえる事ができ、以前に増して洗練された身体の使い方ができるようになったなどという結果を報告しています。

 

更に最近のメリーランド大学で行われた研究によれば、ロルフィング®は身体の構造を劇的に変化させ、その結果として慢性的な痛みを著しく和らげることができるという結果が発表されています。更にこの研究では、ロルフィング®が側湾患者の脊髄の曲がりを改善し、神経系の活動機能を高めたという結果も報告されています。

 

ロルフィング®や筋膜に関する更なる研究は近年ますます注目されてきています。

<日本ロルフィング協会の記事より>